24日にさくら組で河川敷に散歩に行って採ってきたふきのとう
ふきのとう味噌にして25日と26日の給食で子どもたちと食べました。
カレーライスのご飯にちょこっと乗っけて
ご飯をおかわりに来て、「カレーはいらないから、ふきのとう味噌をつけて!」と言った子も
今回、13名中9名が、ふきのとう味噌をたべて「おいしい」と言いました。
実は、この子たちが年長になったばかりの4月初旬に初めてのクッキングでふきのとう味噌を作りました。同じように河川敷で採ってきたふきのとうを使って。
そして、おやつの味噌おにぎりの甘味噌の代わりに付けて食べました。その時「おいしい」と言って食べた子は、実は3人しかいませんでした。
それ以外の子は、口に入れた途端「うぇ~、無理!」と言って食べられませんでした。
その時食べられなかった子どもたちが言ったふきのとう味噌の味の評価は「しょっぱい!」でした。
たしかに、味噌ですから、しょっぱかった可能性もありますが、子ども達が抵抗を示すのはふきのとう独特の苦みのせいのはず。
それで、「えっ? 『苦い』んじゃないの?」ときいても、子どもたちは、やっぱり「しょっぱい!」を繰り返していました。
たぶん、その子たちは、それまで「苦い」を経験したことがなかったではないかと思います。だから、ふきのとう味噌を食べて感じた苦味を「苦い」と言えず、不快な味覚の代表の言葉の「しょっぱい」を言ったのではないかと思われます。
その後、自然体験・食育として、いろんなものを食べました。みんなでヨモギを摘んでヨモギ団子にして食べたり、桑の実を木から直に食べたり、自然薯のムカゴを食べたり。給食で芹やワサビも経験しました。
きっと、そんな経験の積み重ねが、子どもたちの味覚の幅を広げたのではないかと期待しています。
畑の経験など、生えている物を採る所から調理して口に入るまでの経験を重ねられたのも大きいかもしれません。
口に入る食べ物のストーリーをどれだけわかるようになるかということが、食育の柱だと思います。
始まりは1年前のふきのとう味噌だったな・・・と思い出し、「おいしい!」の増加が、子どもたちの味覚の成長の表れだったらいいなと思った次第です。