いままであまり紹介してなかったんですが、たんぽぽの年長組、実は普段から手話を覚えて使ってきました。
クリスマス会や発表会の手話コーラスだけでなく、簡単なあいさつや自分の名前も。毎日の朝の会では、日付やお天気も。給食やおやつでは、「○○ください」と手話でやらないとおかわりがもらえなかったり・・・。
たんぽぽのある石狩市は、市町村としては全国で一番早く手話言語基本条例が制定された自治体で、市内の学校などに出向いて手話を教える「手話出前講座」を熱心に行っています。なので、卒園前に一度、耳の聴こえない「ろう者」とのコミュニケーションを体験しようと市に申し込み、今日ろう者の講師と手話通訳者が来てくれて「手話出前講座」が行われました。
はじめての経験に最初はみんな緊張していましたが少しずつほぐれてきて、講座の後半ではこんな表情に。
講座の中では、覚えている手話で自分の名前を伝えて講師から名札を受け取ったり
1人1つずつ手話で講師に質問して答えてもらったり
「すごい!すごい! ちゃんとわかるよ! 伝わったよ!」とろう者講師や手話通訳者からたくさん誉めていただいて、みんな手話への興味がますます湧いたようです。
手話は、テキストや映像をまねて手を動かすだけでは、言葉として遣えるものにはなかなかなりません。自分の伝えたい思いをきちんと手や表情で表したり、相手の表現からその思いを読み取ろうとしたり、そんな実際のコミュニケーションを積み重ねることで、身に付くものです。
さらには、耳の聴こえない人に自分の手話で伝えられた、耳の聴こえない人のお話が手話で理解できた、という今回の経験が、子どもたちの手話への興味を広げるだけでなく、普段のコミュニケーションを磨くことにもつながっていくのではないかと期待しています。
何より、今日は楽しかったね!