「今日はやきいも!」とずっと前から楽しみにしていた子ども達
朝早い時間から園庭でたき火が燃えていて、登園してきた子たちが次々に降りてきました。
「燃えてる!」「暖かいねえ!」と手をかざしたり、遊びながら落ちてる枝を拾って投げ入れてみたり。
時間になると、朝の自由遊びで出てきていた子たちはいったんお部屋へ。その後、ちっちゃいクラスから順番に園庭にやってきました。
つくし(0歳児)組は生まれて初めて見るたき火かな?
手をかざして「あったかいねえ!」「あんまり近づくと熱いからね」とたき火体験をした後、先に焼けていた焼き芋をお皿にとって、お外で食べました。
「おいしい!」「あま~い!」「おかわりあるの?」
お外で食べる特別感も手伝って、「普段こういうの苦手なのにね」っていう子たちまで、みんなおいしそうに食べていました。
後半は、おっきいクラスが順番にやってきて
焼けたお芋を直に手にとって食べました。
焼き芋の食べ方はやっぱりこうだよね。
「皮は自分で手でむくんだよ」「皮食べてもいいの?」「食べられるんなら食べてもいいよ」
なんて会話もしながら、お芋を堪能していました。
最後のさくら(年長)組は、焼くお芋の下準備からでした。
お芋を一つずつ新聞紙にくるんで水に濡らしてアルミホイルで包んで
焼けたてのお芋を1本ずつ渡されると「熱い!」「どう持てばいいの?」と苦戦しながらも
みんな工夫して徐々に冷ましながら2つに割って「おししい!」と頬張っていました。
♪やきいもやきいもおなかがグー ほかほかほかほかあちちのチー ・・・♫
そんな歌も実感できるようになったかな?
さくら組にとっては、5月に畑を起して苗を植えて、水やりして、収穫してきたサツマイモを、自分たちで拾ってきた焚き木で焼いて食べるところまで体験できました。
今日の催しは、焼き芋を食べること以上に、今はふだん見る事のできないたき火を子ども達が体験することができる貴重な機会だと考えています。
燃えている炎を見て、近づいて手をかざすと暖かくて、でも近づきすぎると熱いから、それ以上近づかないようにしよう。どれくらいまでなら大丈夫か感覚的に覚えよう。
たき火から出る煙のにおいも感じて、煙に巻かれると目が痛くなることも知って(「煙やだ!目がからい!」と言った子もいました。)、よく見て煙の来ない方から火にあたるようにして・・・。
うちわであおぐと炎が大きくなって、ちょっと怖いけどカッコよくて・・・。
今は大人でさえもたき火を経験したことがない人が多くて、「火=危険!」と子ども達にもむやみに「危ないから近寄らないで!」と言ってしまっています。しかし、それではただ火に対する恐怖を植え付けるばかりで、火に対する正しい知識と適切な対処を覚える事を却って邪魔してしまいます。
「危ない(熱い)」も「近寄らない」も(もちろん、安全な環境の中で)子どもたちが実体験を通して自分の感覚で身につけるべきものだと思います。
コンロの真ん中に小さくなった熾火を消さないでおくと、夕方園庭で遊ぶ子たちが落ち葉や小枝を拾ってきては投げ入れ、出てくる煙を眺め、息を吹きかけて炎を出しては「きれい!」「花火みたい!」と遊ぶ姿がありました。
「もう暗いから、中に入ろうよ。」と言ってもなかなか入らなかった子が10人ほど・・・。
昔から「火遊びするとおねしょする」と言われていますが、大丈夫だったかな?