朝から雨降りだったけど、今日は年長組の田植えバス遠足
みんなお弁当を入れたリュックを背負って元気に登園してきました。
「降ってるけど、とにかく行ってみよう!」ということで、バスに乗って元気に出発、目的地は浜益区の寺山農園、たんぽぽに給食用のお米を納入してくださっている農家さんです。
トイレ休憩の厚田の道の駅を過ぎると、雨は小降りになって
浜益に着くと、降ったりやんだり
バスを降りて、カッパ長靴で寺山農場まで向かう道の両側はすでに田植えを終わった広大な水田が広がっています。
誰かが「せんせい、これもう植える必要あんの?」・・・全部植えるつもりだった?
雨はやみ間もあるけど、風が強くて気温も低く、はだしで泥田に入るのは大変だということで、結局田植え体験は中止。
その代わりにたっぷり時間をかけて、農場を見学させてもらいました。
出迎えてくださった寺山さんから「みんなが給食で食べてるお米は、全部ここの田んぼでとれたものなんだよ。」と聞いて関心顔に。
田んぼの周りに張っている紐は、鹿よけの電柵。「だからうかっり触っちゃダメなんだよ」・・・「えっ!」・・・「あ、今は電気切ってるけどね」
大きなビニールハウスでは、植えるはずだった苗のことを教えてもらいました。
田んぼから移動して、次は牛舎の見学。ここでは、食肉用の肉牛の繁殖が行われています。
牛舎に近づくと、みんな一斉に「くさい!くさい!」
「そうだね、くさいよね。でも牛さんは、あの中で生活してて、うんちもするから、くさいのは仕方のないことなんだよ。なのに、むやみに『くさい!』って言ったら、牛さん、かわいそうじゃない? だから、もうこの後は『くさい』って言わないようにしようよ。」
先生にそういわれると・・・その後は牛舎を出るまでだれひとり言いませんでした。(ビックリ!ありがとう。)
牛さんたちは、かなりの大迫力。
ちょうど、親から離されたばかりの仔牛もいたりして、泣き声も響いています。
「怖い子は、来なくていいよ」と言われたけど、ほとんどの子が、通路をゆっくり通り抜けながら、牛さんの顔をなぜたり、干し草のご飯をあげようとしたり・・・すごい!
牛舎から出た後、「この牛さんたちは、お肉になるんだよ。どうやってお肉になるか、わかる?」と聞かれて
「死ぬのを待つの?」と答える子もいたけど・・・
「殺すんだよ。みんなが食べるお肉は、牛さんが死んでくれて、その命をいただいているんだよ。」
「え、かわいそう!」
「でも、お肉はおいしいよね。」
「・・・・・」
「お肉だけじゃなくてお米も野菜も、みんなはその命をいただいて食べてるんだ。だから、むやみに残したりしないで、ちゃんと食べないとね。」
なんていう会話が、寺山さんと子どもたちの間で。
(オトナでもちゃんと受け止めることが難しいテーマ。食べ物になってくれる命のことをちゃんと知っていこうとすること。簡単に割り切ってしまわないで、たくさん悩めばいいと思っています。)
牛舎を出ると、広い田んぼで使う田植え機やトラクターを動かして見せてくれて
ひとりずつ、試乗させてもらいました。
納屋の中では、籾の大きな乾燥機から籾摺り→精米される機械を見せてもらいました。
お家で炊く白米ができるまでの工程・・・わかったかな?
その後、寺山さんにしっかりお礼を言って、次の目的地、浜益温泉へ
みんなとってもお腹が空いていたので、先にお弁当にしました。
どの子も心づくしのお弁当、あっという間に食べ終わって
「雨ならお風呂入って帰ろう!」の計画通りにお楽しみの温泉入浴です。
(男子チームも女子チームも大はしゃぎのお風呂でした。みんなとっても楽しくて素敵な笑顔ばかり。写真撮ってお見せできないのがとっても残念です。)
お風呂の後、帰りのバスの中ではこんな感じ、途中のトイレ休憩もスルーして帰ってきました。
見学では、まだまだ説明されても十分に理解できないこともあったかもしれない。
でも、とにかく直接見て触れて感じる事、子どもたちの記憶に残る経験と実践が、将来きっと素敵な影響を及ぼしてくれるものと信じています。